『イレブンナイン代表である納谷真大が2006年に書いた「やんなるくらい自己嫌悪」をイレブンナインに所属する若手をメインキャストに演出』(サンピアザ劇場紹介より)
との事で、若手のフレッシュ感を期待して足を運んだ。
内容は、問題を抱えた人々が死にゆく者の聖地と呼ばれる森に集まり、各々の問題と向き合い葛藤する物語。
感想としては、面白かったし、その後の展開も気になるという後味があった。
役との相性はあると思う。今回親和性が高かったのは、万屋役の坂口、コールガール役の菊地、弟分役の大作のように思えた。
特に老衰の万屋が逝去し、舞台中央で若い頃に戻る”パリコレ”や”美のライザップ”と表現できる演出は、モデル体系の坂口の事を考えられた演出であり、一番の見せ場であった。とても美しかったし、会場から鼻をすする音も聞えてくるほどだった。
初演も見ているが、比較すると千秋楽はよくも悪くもフレッシュさや熱量が低減して、うまくやるという意識が強かったのかなという印象。単純に疲れてたのかもしれないが。でもその分、しっかりと洗練されて底上げされていた。
11月12日14時 サンピアザ劇場
投稿者:橋本(30代)
text by 招待企画ゲスト